6月8-9日、大雨かつ線状降水帯発生リスクのある、大分県九重連山に行ってきました。
今年の2月に計画したころは、梅雨入りの心配はしましたが、まさか飛行機が着陸できずに、引き返すかもしれないほどの悪天候になるとは想定外でした。
昨年秋の霧島連山登山が素晴らしかったので、今回は同じ九州の九重連山で登山と温泉を
楽しむことにしたのですが、直前になって旅行立案者のリーダーが急遽不参加。
飛行機のチケットがキャンセル不可だったため、残り3人で行くことに。
いつもはリーダーにお任せで、全く下調べをしてこない我々ですが、今回はリーダーの
計画を基にして、ある程度は下調べしてきました 笑
ところが、最初から飛行機が大分空港に到着するか否かの心配事。
大阪から私、東京から2名が合流できなければ、私がレンタカーを借りて、一人で
温泉旅行かなー などと、先着した大分空港で考えておりました。
飛行機は無事に到着して、3人が揃ったところで、最初の話題は「昼ごはんどうする?」
リーダーの計画では、大分空港から、車ですぐに長者原ビジターセンターに行って、
そこから宿泊宿の法華院温泉山荘まで2時間ほど歩くことになっていました。
「早く着いても暇だしなあ」
「レンタカー屋で美味いごはんの店を聞いてみよう」
レンタカー屋に行って係のおじさんに相談すると、なんと、個人作成の飲食店一覧リストを
くれました。
おススメを聞くと、「東洋軒のとり天が一番」とのこと。
午前10時ごろから約1時間かけて、とり天で有名な東洋軒へ。
到着したら長蛇の列!
どうなっているの?
どうやら午前11時開店を待ちかねていたお客さんたちが、大挙して入場。
我々は第二陣で5組待ち。
しかし、開店直後なので一回転するまで約50分待ちでした。
待ちかねたとり天定食は美味しかった。
最近品質が格段に良くなったノンアルビールを飲んで、我々は登山をわすれて
すっかり温泉旅行気分。
昼食を済ませて、車に戻って、長者原ビジターセンターまで1時間超のドライブ。
途中の景色は良かったのですが、ガスっていてよく見えず。
「晴れていたら綺麗だろうなあ」
と言いながら、翌日は山に登るか、温泉だけ入って帰るかを鳩首会議。
方向性としては、「奇跡的に晴れたら登るけど、雨なら温泉旅行」 笑
長者原ビジターセンターに到着して、道を聞いて、出発したのが午後2時半。
天気は曇り。
暑くもなく、寒くもなく、歩くのは気持ちよい。
目的地の法華院温泉山荘までの道は、標高1000メートルのセンターから、標高1340メートルの雨が池峠まで300メートル登り、そこから100メートルのアップダウンを
越えて、標高1300メートルの山荘に到着。
距離は5.5キロ。
所用時間はゆっくり歩いて2時間弱。
途中の雨が池峠あたりから、ミヤマキリシマが綺麗に咲いていました。
「どれがミヤマキリシマや?」
「これしか咲いていないから、多分これやで!」
花の予習は不十分だったようですね 苦笑
山荘にあと700メートルというところで、ぽつぽつと雨が降り出しました。
山荘に着くころには、はっきりと雨。
結局、この雨は最後まで降り続きました。
山荘着が午後4時半。
大雨でキャンセルする人が多かったのか、予約では大部屋だったのが、上手く個室が取れました。
さっそく荷物を部屋に置いて、九州で最も高地にある温泉に浸かりました。
湯の花が咲いた冷泉です。
何時間でも入れますが、あまり暖まった気がしないのと、身体や頭を洗えないので
さっぱり感にはやや欠けますね。
午後6時から食堂で夕食。
思ったよりも大勢の登山客で賑わっていました。
(他人のことは言えませんが)高齢者がほとんどでしたね 笑
同じテーブルには、金沢のハイキングクラブの方々。
女性4名に男性1名。
「同じ部屋に泊まるのかな?」
「あのくらいの年齢になれば、男女の区別は気にしないのかも」
相手に聞こえない様に言った、我々のつぶやきです。
外は雨が降っています。
NHKの天気予報を見ても、翌日は雨一色。
ヒマですることが無いので、黒霧島を買って3人で宴会開始 笑
午後9時ごろまで、話題をあちこちに飛ばしながら雑談し、最後まで食堂に居残って解散。
部屋に戻って就寝。
途中、交替でトイレに起きたようですが、何時になっても雨ばかり。
翌朝、「登山はムリやな。危ないからやめよう」
結局、登山はやめて元来た道を戻ることに。
朝食では前夜と同じメンバー。
予定通り登山に行くようです。
高齢者は元気だなー
宿泊しているほぼ全員は、予定通り登山に出発するようです。
登山を諦めて、元来た道を戻るだけの我々は、午後7時の飛行機の時間までヒマです 笑
雨中登山の準備を整えて、次々に出発する登山隊を横目で見ながら、することが無いので
テレビを見て時間をつぶしていましたが、画面には「線状降水帯警戒」という有難くない
ニュースが流れていました。
「帰りの飛行機は飛ぶのかなー」
午前8時過ぎに、いよいよ出発する気になり、雨の中を歩きだしました。
道はすでにぬかるんでいて、坊がつるは湿原に変わりつつありました。
途中までは傘をさして歩きましたが、山道に入ると滑って危ないので傘はムリです。
道には岩が多くて、雨の多い日にはこの道が川になることが分かります。
まさに泥んこまみれですね 苦笑
途中、滑りそうになりながら、(滑って転んだ人もいましたが)約2時間かけて
長者原ビジターセンターに到着。
ビジターセンター入り口で、靴の泥を落としていると、親切なご夫婦が助けてくれました。
奥様がホースで泥を流し、ご主人がブラシで靴を洗ってくれました。
「なんと親切な人だろう」と思いましたが
もしかしたら、モタモタと自分で靴を洗っている私を見かねたのかもしれませんね。
ビジターセンターのトイレで、乾いた服に着替えて、車に乗り込みました。
「どこへ行こうか?」
時刻は午前11時前。
「昼ごはんかなあ」
「温泉は?」
「せっかく来たから、由布院温泉へ行ってみよか」
そこで由布院へ向けてゴー
車を走らせていると、「個室焼肉」の看板が。
一人が「焼肉食べたい」と言い出して、通り過ぎていた車をUターンさせて焼肉屋さんへ。
入ってみれば、超豪華店。
「イメージと違うなあ」と言いながら
「せっかく九州まで来たから」という根拠ない言い訳で豪華な昼食 笑
食事を終わって、一息ついて、さらに由布院へ。
適当なコンビニの駐車場で車を止めて、由布院の日帰り温泉を検索開始。
「夢ひろば」というのが良さそうということになり、いざ出発。
由布院温泉は小さな温泉宿が密集しているようで、ナビに車がギリギリ通れるような道をグルグル回らされて、やっとのことで到着。
ここはドクターフィッシュ(足湯)が時間無制限に楽しめる小ぶりな温泉。
家族用の半露天風呂を1時間貸し切りにして、一人1000円で入らせてくれました。
いいお湯でした。
さっぱりして気持ちよくなったところで、雨の中を行くところもないので、大分空港に向けてゴー!
途中で、もう一度、先ほどの豪華焼き肉店の前を通りドライブ。
「もう一回食べるか?」
「もういいよ。さっきのがまだお腹いっぱい残っている」
大分空港に午後4時半到着。
一人はそのまま車で旅行を継続するので、2人が飛行機で帰宅予定。
案内ボードのテロップを見ると、危惧した通り飛行機が飛ぶ否かは不明。
心配しても仕方ないので、2人で入ったレストランでまた宴会 笑
お土産を買って、お互いの飛行機が飛ぶことを祈って、それぞれの搭乗口に向かいました。
結局、それぞれの飛行機は無事に出発し、大阪と東京に帰ることができました。
終わってみれば、楽しい旅行でした。
悪天候の中、無理して登山せずに良かったと思います。
次回も同じメンバーで旅行できることを期待しています。