平均よりも多少過激な運動をやっていると、確かにコンプリートしたときに達成感を得られるのですが、ある年齢や時期を過ぎると、過去に達成したことを再現することが難しくなってきます。
何も哲学的な話ではなくて、今年の春に上級コースまで完走した、奈良県から和歌山県にかけてのダイヤモンドトレイル大会を、今回秋大会で初級コースでリタイヤしました。
もしも哲学的な部分があるならば、春に完走できた大会を、秋に三分の一の距離でリタイヤすると決めた理由(言い訳)を4時間かけて考えた時間が、もしかしたら「哲学的」かもしれません。笑
暑すぎた夏(これも言い訳の一つ)にほとんど山に行けなかったので、ダイヤモンドトレイル大会(ダイトレ)を前にして、練習不足の不安はありました。
でも夏はみんなに暑かったわけですから、同じ条件なはずで、暑い中に頑張った人が褒められるべきでしょう。
20℃代後半から、雨のせいもあって温度が急降下したことも一つの言い訳ですが、これも
涼しくなって走りやすかった人もいたでしょう。
そう10月19日は、近鉄南大阪線当麻寺駅に着いた時から雨でした。
雨が嫌なのは、冷えて座骨神経痛の痛みが増すからです。
気温も急降下していたので、ダブルパンチです。
もちろん対策は考えていて、前週に急遽ドラッグストアに行って、「貼るカイロ」ミニを
購入しました。
今回は両方のお尻に、そのミニカイロを貼り付けて、大会に臨みました。
予報では、雨は朝のうちの短時間とのことでしたが、結果的には初級ゴールの葛城山に到着するまでに、断続的に降り続いていました。
何人かは、傘をさして歩いていました。
山道で傘をさして歩く人を見るのは、やや珍しい気がしました 笑
午前6時半過ぎの電車で到着して、スタート地点まで歩いて、出発の手続きをしました。
事前申し込みをしてあったので、参加料は1000円。
この大会の参加料はとても安いのですが、その代わり、登山とトレランの区別はなくて、
トレイルランナーも登山者と同じく、着替えなどの荷物を背負って走らねばなりません。
そしてエイドは簡単なものだけで、ゴールまでの食料と水はエイドでの補給を当てにしないで自分で考えて持たねばなりません。
つまり、普通の登山と同じことをするわけです。
出発の手続きは簡単で、少し並んでいたこともあって、私の出発時間は午前6時45分。
レインやポールの準備をして、ダイトレに向かって歩きだしました。
2週間ほど前から全くひかない座骨神経痛の痛みは、主に左脚の臀部からハムストリングス全体に広がっています。
オマケに、1年ほど前から左ひざの調子が悪くて、走るときはサポーターをしているので
ハムストリングスのすぐ下が、サポーターで締め付けられている状態です。
スタート地点から當麻寺を越えて、雨に濡れながら、「ゆうあいステーション」から二上山に向かう間、私の脳裏は、「左足は動くか?」「走ると衝撃がきて痛みが増すなあ」などという想いにとらわれていました。
ロングレースを完走できるか否かは、普段の練習、エネルギー補給などいろいろな要素があるのですが、一番大切なことはメンタルです。
つまり、「何があっても、絶対に完走してやる」という心のパワーなのです。
そういう意味では、今回の私は初めからメンタルパワーが不足していましたね。
途中で何回か左足や左ひざが痛み出して、このままでは金剛山のアップダウンを越えられる自信がなくなったときに、初級ゴールの葛城山でのリタイヤを決めました。
初級ゴールでは、豚汁のサービスがあって、冷えていた体には有難かったですね。
初級のゴール後に、ケーブルで降りたら、珍しく近鉄バスが来ていて、そのまま近鉄御所駅に行きました。歩くつもりだったので助かりました。
そのまま、尺土駅、古市駅経由で近鉄阿部野橋駅まで戻り、JR環状線に乗って帰宅しました。時間は午後2時前。
あのまま続けていれば、金剛山を過ぎて、紀見峠に向かっているところでしょうか。
今回の大会では、15キロ、累積1450メートルを4時間40分で踏破したのですが、
気温が下がってくれば、このくらいの距離だと楽しく踏破できることが分かったので、
雪が積もる前に、また同じ道を踏破してみたいと思っています。
今度は個人で行くので、絶対にコンプリートしないといけません。
強い気持ちでトライするつもりです。