11月9日、友人と5人で六甲山全山縦走大会の半縦走の部に参加しました。
非常に残念なことに、大会前日までは快晴、大会翌日からも晴れなのに
大会当日は一日中雨。しっかり降ってくれました。
「誰が雨男や!」
お互いに疑心暗鬼になる大会でしたね 笑
久しぶりの邂逅は、大会のために前泊した西明石のスマイルホテル。

いつもの山登り仲間4人に毎年六甲山全縦走に参加している1人が和歌山から
特急「くろしお」に乗って参加。
私以外の4人は、全員神戸大学経済・経営学部の同級生。

集合して、さっそく大会前の「忘年会」に出かけたところ、最初の話題は「高市総理」
「後輩が総理大臣になった!」
という話題で大盛り上がり。
高市総理は神戸大学経営学部卒で、奈良県の出身ですが、同じく奈良出身の人が
「高市総理は高校の後輩で、妻の小学校の後輩」と高市総理との親近感を主張。
もちろん実際には、友達でも何でもないのですが(たぶん)、ご縁のある人が、しかも
女性初の総理大臣になったことが、素直に嬉しいのだとおもいます。
私が奈良に住んでいた時に、妻の勤めるパート先企業に高市大臣(当時)が挨拶に来てくれたと言っていたことを思い出しました。
高市話が一通り終わって、さて明日は大会だけど、雨が心配だねという話をしていたら、
和歌山から来た人が、「俺は参加取りやめ。雨は嫌い」と言い出しました。
雨の六甲山縦走に、暗い思い出があるみたいで、黒歴史になっている感じでした。
結局、久しぶりに友人たちに会うためにやってきて、翌日は近くの明石城を見た後で
再度、特急「くろしお」にのり和歌山へ帰るそうです。
翌朝が早いので、午後8時ごろに宴会は終了し、各自ホテルの部屋に戻りました。
私ともう一人は、大浴場にいって、さっと暖まって9時過ぎに就寝。

翌朝は午前5時半に起きて、コンビニで買っておいた朝食を食べてから身支度して
午前6時半にロビーで集合して、いざ出陣。
日曜日の午前7時前の電車はガラガラで、パラパラと登山の恰好をした乗客がいるだけでした。

みんなゼッケンをつけていたので、同じ大会に出ることは、すぐに分かります。
須磨浦公園駅に着くと、結構な雨が降っていて、沢山の人が駅舎で立っていました。

半縦走の出発は午前7時半なので、それ以前に会場に行っても、雨に打たれて待つだけですからね。
しかし、係の人が「会場まで移動してくれ」というので、一団は徐々に会場への坂を登り
始めました。
全員が雨支度で、中には傘をさしている人も何人かいました。
ここで新たに、自宅から直接会場に来た一人が仲間に加わり、また5人になりました。

会場でしばらく待機して、時間通り7時半に出発。
気温は高めで、長々と続く階段を上りだすと、すぐに汗だくになってきます。
雨がひとしきり降っているので、雨具を脱ぐわけにもいかず、スタート直後なのに
ところどころで荷物を下ろして休憩する人が出始めました。
妙法寺までやってきて、5人の間隔があいたので。しばらく待って落ち合ってから
トイレ休憩と持参の軽食を取りました。

ここから一緒に出発です。
出発から2時間以上をかけて、ようやく「須磨アルプス」馬の背までやってきました。
ところが馬の背を渡るときに雨がやんでくれました。
濡れているので滑って危ないのですが、雨が降るのと止むのでは、リスクの面で大違いです。

ここまでは5人とも、まずまず順調なスピードで来ています。


雨の日の「馬の背」は滑りやすくて危険なので、お互いの位置を確認しながら
いつも以上に慎重に越えていきました。

ところが、ここからの道の泥濘が酷くなってきて、5人のスピードに徐々に差が出てきました。
そのうえ、馬の背で止んでいた雨が、再び勢いよく降り出しました。
雨と泥に格闘しつつ、アップダウンの道を、なんとか高取神社までやってきました。
ここは、以前に私が六甲山トレイルを走ったときに、「高取神社は走らないで歩くように!」と事前注意を受けた場所です。
「走らないように」という立て看板を見て思い出しました。
この高取神社に2人が着いて、しばらく待っていると一人、また一人とやってきましたが
最後の一人がなかなか現れません。

雨の中をじっと待っていると、身体が冷え始めるので、木の下に移動して雨を避けました。
「電話しようか」と言って、スマホを出して電話を掛けようとしたときに、最後の一人が
姿を現しました。
脚が攣ったようなことを言っていましたね。
疲れていることは確かなようです。
そこからは5人が一団となって、ゆっくりと降りていきました。
市街地に入っても、お互いの位置を確認しながら神戸電鉄「鵯越」駅までやってきました。

ここからは菊水山、鍋蓋山などの山登りです。
ここを出ると、半縦走のゴールである新神戸駅まで行かねばなりません。
ここで5人が揃って鳩首会議。
1人が「2つの山を越えるのは無理と思う。三ノ宮で待っているよ」と言い出し
あとの4人は、「この天気だし、無理せずにここでリタイヤしよう」と衆議一決し
大会本部にリタイヤの連絡をして、我々の六甲山半縦走は終わりました。

時間は午前12時。
昼頃に大会が終わるとは想定外でしたが、約4時間半の六甲山の旅でした。
このあと、手早く着替えをして、三ノ宮に向かって、大会後の楽しみであった2回目の
「忘年会」開催。
午後1時ごろからの早めの忘年会でしたが、三ノ宮地下街はどこも人だらけ。

お店も満員で、ようやく三ノ宮駅の酒房「灘」というところを見つけて、
おでんと熱燗で祝杯? 笑

雨で冷えた身体に極上の一杯となりました。

ここでの話題の中心は、リタイヤを決めた人。
「ジムでトレーニングしていたのに悔しい。来年は絶対に半縦走するぞ!」
と一人で気炎を上げていました。
聞いているほうは、
(もう70歳だし、毎年一つずつ年を取るのにだいじょうぶかなあ?)
と思うのですが、本人は極めて意気軒高、さっきリタイヤしたばかりのひととは
とても思えません 笑
「忘年会」が終わって、午後3時。
来年の再挑戦を誓い合って(笑)三ノ宮駅で解散。
自宅に帰れば午後4時過ぎ。
「晩御飯どうするの?」と妻が慌てていました。
こんなに早い時間に帰宅するとは、妻も想定外 笑
忘年会でしこたま食べたので、駅前でたこ焼きを買って帰りました。
大河ドラマを見ながら、たこ焼きを食べて、いつもと同じく午後9時過ぎに就寝。
来年の六甲山縦走は、どんな展開になるのか、今から楽しみです 笑