会社の規定上の定年は、いまでも60歳が多いのですが、現実は徐々に65歳まで伸びてきています。
給与水準に不満があっても、一般的には65歳まで働く人が多いでしょう。
定年後の仕事と言えば、いまでは65歳以上の仕事を指すことが普通になっています。
しかし、(たぶん)65歳まで同じ会社で勤務すると、それ以降に別の仕事に就くことは
かなり難しくなります。
現役時代に何回か転職した人でも、年齢を重ねると転職が難しくなりますから、65歳で
定年になる場合は、何十年かは同じ会社勤務する人が多いでしょう。
たとえ同じ会社ではなくても、定年前の数十年間を同じ業界で働く人は多いと思います。
そう考えると、65歳から別の職種で働くとなる、マニュアル化した仕事や、短時間のアルバイトが多くなりそうです。
65歳以降の人生が、かなり長くなる未来を思えば、せっかく数十年間培った経験と能力が生かせないならば、報酬面を含めて、とてももったいないですよね。
現在71歳の私は、一応3つの仕事をやっています。
一つ目はFP相談。
過去に、いろいろと試行錯誤しましたが、現在は宣伝をすべてやめて、FP協会のCFP検索に登録しているのみです。
大阪地区でCFP検索に登録している人が多いこともあって、相談の依頼件数は多くないですが、
マイペースで開業しています。
二つ目は、大阪府市の海外金融機関誘致事業の相談窓口担当。
梅田のオフィスに週3日通っています。
午前9時から午後5時半までの勤務で、仕事は海外の金融関連企業との面談が主ですね。
三つ目は、兵庫県にある大学のシニアコースで、年4回だけ授業をしています。
テーマは米国の政治。
共和党と民主党、米国の分断、米中対立、地政学について、同年代の生徒さんたちに、
それぞれ90分間お話しします。
FPの仕事は、正しい知識を基にして顧客にアドバイスをする必要があるので、不断の学習が不可欠です。
顧客のニーズに合わないことや、改定される前の古い知識で相談を受けない様に、担当するテーマを中心に、こまめにセミナーに参加し、通信添削なども受講します。
大阪府市の仕事は、12月で丸4年になります。
契約社員として働いているので、5年目のどこかで契約終了になる可能性は高いです。
今回の契約は来年3月までです。
3つ目の仕事は、ここ3年間お世話になっています。
年間授業の一部を受け持つだけなので、いつまで続くかは分かりませんが、昨日、来年度の
継続依頼がきました。
この仕事をやっていると、自然と米国、中国、日本ほかの国々の政治的、経済的な動きが目に入り、授業の為に資料を集め、書籍を購入することになります。
最初に授業の準備を始めてから4年になるので、米国を取りまく国際政治事情に多少詳しくなったのではないかと思っています。
FP相談でアドバイスする必要もあって、個人的に、多少資産運用をやっていますが、
国際政治・経済の情報を集めることは、資産運用にも有益です。
さらに、大阪府市の仕事では、海外の金融機関と話すので、暗号資産等を含む国際金融の
基本的な情勢を理解しておくことは必須になります。
私の場合は、たまたま3つの仕事が、上手く相乗効果を上げているように感じています。
本当に幸運だと思います。
果たしていつまでこの状態を続けられるかは分かりませんが、契約先からいらないと言われるまでは、それぞれの業務関連知識の学習は当然として、適宜に運動して、しっかりとした体調管理を基に、体力の増進に努めておくことが私のやるべきことですね。