• 定年男子のランとマネー

<第4日目>

今日は、いよいよ世界遺産ガヴァルニー渓谷散策です。

朝食時に4人グループは3人になっていたので、一人は出発したのかなと思いましたが、

話題に出す人は誰もいませんでした。

出発時の天気は雨。

「これは靴がずぶぬれになるな!」と思っていると、途中から天気は回復し曇り程度に。

バスは谷あいの道をゆっくりと走ります。

距離は50キロ。時間は1時間半。

途中で、何台もの自転車野郎たちが、一生懸命ペダルをこいで坂道を登っていました。

ふと見ると、メットの下は真っ白で、顔は皺だらけのお爺さんが、懸命にペダルを踏んでいました。

お爺さんの年齢は、こちらのバスの中の人達と変わらないような気がしましたね 笑

ガルヴァ二―渓谷の出発点で2人のガイドさんと待ち合わせ。

なんと、天気はすっかり晴れ!

やはり晴れ女は実在するのですね 笑

ガイドさんは、2人ともフランス人で、一人はフェリックス。

身長190センチくらいの細身の大男です。

もう一人はエリーゼ。サングラスが似合う、格好良い女性でした。

往復で全長約10キロ、高低差300メートルを3時間半かけて、ゆっくりと歩くコースです。

途中には、沢山の高山植物が咲いていて、花が好きな女性たちは立ち止まっては写真を

取っていました。

女性たちは、そのたびにガイドに花の名前を聞いて、フランス語か英語で答えを聞いたら

今朝花のガイドブックを買った添乗員さんが写真と名前を女性たちに見せていました。

その横で、妻がスマホでグーグルに花を読み込ませ、日本語の名前を見つけては、女性たちに教えていました 笑

フェリックスとは並んで歩いたので、いろいろな話をしました。

彼はフランス政府公認ガイドでプロですが、趣味はマウンテンハイキング、スキーそして

ロッククライミング。

ここではアイスクライミングも出来るそうですが、危険すぎるので彼はやらないそうです。

ガヴァルニー渓谷につくと、白糸の滝を100万倍にしたような風景(?笑)が広がっていました。

空はガスで真っ白。

10万年かけて氷河が削った大渓谷です。

正面には滝が30本くらい流れ落ちていて、雲が晴れて上まで見えると壮観です。

滝つぼから雪渓が続いていて、近くに見えますが、歩いていくと1時間以上かかるとのこと。

牛の糞がいっぱい落ちている広場で、持参のサンドイッチを食べて、休息しました。

ピレネーでは、アルプスと同じく、高地まで牛を上げて放牧します。

したがって、フィルターを持参しなければ、川の水をそのまま飲んではいけません。

牛の尿にはバクテリアがいっぱいだからです。

1時間ほど休憩して、帰るころにガスが晴れて、ガルヴァ二―渓谷の山頂が見えてきました。

晴れ女の降臨です 笑

天気も好くなったところで、フェリックスの提案で、帰り道は二手に分かれて、来た道を

ゆっくり戻るチームと、少しトリッキーな道を行くチームに分かれました。

我ら夫婦は、もちろんトリッキーチーム 笑

トリッキーチームの道は、来た道と異なって、未整備で渡渉がありました。

そして来た道よりも静かで、人に出会うこともなく、高山植物が咲き乱れていました。

女性たちは頻繁に立ち止まって、フェリックスを呼びとめて花の名前を聞きました。すると添乗員さんが花の図鑑を出して、妻が日本語名を調べて・・・笑

小川のほとりまでくると、渡るはずだった橋が工事中。

フェリックスは渡渉ができる場所を探して、川に沿って歩きだしました。

しばらく行くと、渡れそうな場所があったので、川の石を動かして小さな関を造りはじめました。

私も石を運んで手伝うと、すぐにできたので10名ほどのメンバーは無事に渡渉しました。

こんなことでも、イレギュラーで思いがけない経験になって、皆さんとても楽しそうでした。

出発地点まで戻ると、多少時間があったので、土産物屋などを覗いて、買い物をして時間を過ごしました。

私は、熊鈴になるような、小さなカウベルを買いました。

最近は日本でもあちこちの山にクマが出没しますからねー

全員が揃ったので、トイレを済ませて、バスに乗り込んで、ルルドまで戻りました。

午後5時前に戻れたので、各自で適宜夕食を食べながら、行きたい人は添乗員さんが

ろうそく行列を見に連れて行ってくれるそうでした。

我々夫婦は、前日にろうそく行列を見たので、近くの小さなスーパーで、ビールとつまみを買って、一杯飲んで早めに寝ました 笑


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA