• 定年男子のランとマネー

<第6日目>

朝食後、荷物を整理してバスに乗り込み、サラゴサ観光。

このあたりの街のつくりは、どこも大体同じで、街の中心は大聖堂と広場。

広場に面して庁舎と議事堂が建てられています。

サラゴサも同じ作りですが、特徴は広場の広さ。

ガイドさんによれば、ヨーロッパではモスクワの赤の広場に次ぐ広さとのこと。

なんでサラゴサのような田舎町に、そのような巨大な広場を作ったかはわかりませんが

見渡すとさすがに広い!

そしてスペインやフランスではあるあるですが、街のあちこちにローマ時代の遺跡。

街を囲っていた城壁の跡などが残っていることが多いです。

サラゴサも同じ。

もうひとつサラゴサの特徴は、スペインを代表する画家であるゴヤがこの近くで生まれたこと。

広場にはゴヤの銅像があり、近くにはゴヤ博物館もあるそうです(行かなかったけど)

このあと、約300キロ離れたバルセロナへ向かいました。

昼前にサラゴサを出て、午後2時過ぎにバルセロナに着くので、昼食は途中のサービスエリアで各自が適当に取ります。

私は妻と、コーラとサンドイッチなど軽めの昼食。

体重増加の懸念から、旅の終わりに近づいて、減量を意識し始めました 笑

午後2時過ぎにバルセロナの宿泊ホテル到着。

到着が速すぎて、ホテルにチェックインできないので、荷物を置いてサグラダファミリアへ観光に出発。

これまで付き合ってくれたバスの運転手さんとは、ここでお別れ。

皆さん、バルセロナ出身の運転手さんと別れを惜しみました。

サグラダファミリア近くでバスを降りて、皆さんはサグラダファミリアに向かいましたが、

我々夫婦は、前回のスペイン旅行で、教会の中までガイドさん付きで見学したので、

今回はパス。

そこで別れて、妻の希望であるピカソ美術館へ向かいました。

ピカソ美術館訪問は、前日のバス移動の間に予約してあったのですが、問題は地下鉄乗車券の買い方。

ネットで調べると、地下鉄乗車券はクレカでも現金でも購入可能。

乗車券の種類は、1回券と回数券があり、回数券には8回乗車のファミリー券と10回乗車の個人券がある模様。

早速地下鉄の駅に降りて券売機の前でボタンを探す。

我々が欲しいのはファミリー回数券。

これからピカソ美術館に行って、ホテルに戻り、明朝の自由時間でもう一往復するなら

8回分のチケットが必要だからです。

ところがファミリー回数券のボタンが見当たらない。

地下鉄の駅は無人で駅員はおらず、たまたまですが乗客もいなかったので聞くわけにもいかず。

パネルをにらむと、パネルの外にALTERのボタンを発見、

恐らくalternativa(代替)だと思ってボタンを押すと、画面が変わりファミリー回数券の

ボタンが現れました。

首尾よく回数券を購入し、地下鉄を乗り換えてピカソ美術館近くの駅に到着。

時刻は午後3時半、

予約は午後5時45分。

街は気温26度ですが、直射日光が強くて暑い。

待っていられないので、美術館まで行って時間変更を交渉。

いろいろ揉めたが、妻がスクショで予約券の写真を撮っていたのが奏功し、午後5時に

再訪問で決着。

時間は午後4時。

添乗員さんにもらった地図を頼りに周囲を観光することに。

近くにバルセロナ市やカタロニア州政府庁舎があります。

この辺りはゴチック地区と言って、ローマ時代の遺跡などがたくさん残っている地区で、

実は、この辺りは駐在中に何度も来たことがあり、私にすれば懐かし風景です。

(スリ等の治安は、いくぶん悪化したようですが)

この近くをうろつき乍ら時間をつぶして、午後5時前に再度美術館へ。

順調に入館。

我々がマドリードに住んでいたころに、妻と一緒にバルセロナに来て、観光のついでに

ピカソ美術館に来たことがあります。

それまで妻はピカソに対して「わけのわからない絵を描く人」としか思っていなかったのですが、入館してすぐに飾られていた、ピカソ15歳の作品があまりに写実的で素晴らしかったので、ピカソへの認識を一変させました。

前回のスペイン旅行では、ピカソ美術館が休館日だったため、今回は是非行ってみたかったのです。

ピカソの前期の絵は、その素晴らしいデッサン力をベースにして、写実的で人を引き付けるものがあります。

それが青の時代やキューイズム時代を経て、徐々に変遷していく様子が、バルセロナの

ピカソ美術館に来てみるとよくわかります。

ここは、ピカソの前期の絵を集めた場所なのです。

ゆっくりと1時間かけて作品を鑑賞し、出てきたら午後6時。

今日はホテルで夕食が出ないので、どこかで食べて帰らねばなりません。

妻のもう一つの願いは、スペインでのバル訪問。

タパス(スペイン風おつまみ)とワインを本場で楽しみたいということです。

美術館を出てしばらく歩くと、土産物屋があったので、そこに入って物色。

私は孫とお揃いのバルセロナロゴの帽子を、妻は娘と一緒の鍋敷きを購入。

値段はそれぞれ10ユーロずつ。

いかにもいい加減な値段付けだったので、まとめて買うからディスカウントを要求。

40ユーロが35ユーロになりました。笑

買い物を終えて、当たりをつけてあった地下鉄駅そばのタぺリア(タパス屋さん)に行って

まずビールとタパスと以下のリング揚げを注文。

これが美味かった!

次いで赤ワインを注文。

好い気持ちになって、午後7時ごろに店を出て地下鉄へ。

乗り継いで、午後8時前に無事にホテルに到着。

ホテルのロビーでは、サグラダファミリア前で別れた添乗員さんが、やや心配げにみんなの帰りを待っていました。

聞くと、あと3組だそうです。

旅慣れた人たちが多いから大丈夫でしょうけどね。


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