• 定年男子のランとマネー

11月23日、ラン友さんと一緒に、雲一つない快晴の吉野へ、蔵王堂の御開帳を拝観に行ってきました。

蔵王堂は毎年5月に開かれるKoboTrailのスタート地点で、個人的にも思い出の場所です。

(KtoKは完走できなかったので、やや苦い思い出ですが 苦笑)

「金峯山とは、吉野山から山上ケ岳(大峰山)に至る一帯を指し、古く飛鳥時代から聖地として知られていました。白鳳年間(7世紀後半)、修験道を納めた役行者は、山上ケ岳において、人々を迷いや苦しみから救い、悟りの世界に導くために金剛蔵王権現を祈りだされます。そして、そのお姿を山桜の木に彫刻し、山上ケ岳と吉野山にお堂を建ててお祀りされました。これが山上山下の蔵王堂の起こりであり、金峯山寺の始まりです。以下略」

(金峯山寺パンフレットより)

ちなみに吉野山蔵王堂から大峰山蔵王堂まで、毎日休むことなく歩く「金峯山百日回峰行」、

8年間、1千日をかける「金峯山千日回峰行」が有名ですね。

午前9時に近鉄吉野駅で集合して、七曲りの急坂を登り、最初に向かったのは「葛屋、中井春風堂」

吉野葛を使った、賞味期限わずか10分の「葛餅」と「葛きり」の実演販売のお店です。

午前9時半受付開始の時には、すでに7~8組が予約のために並んでいました。

我々の順番になると、午前11時までの予約は満杯で、11時半の予約にしました

はたしてどのような実演販売で、何故賞味期限が10分なのでしょう?

早く知りたくてワクワクしますね 笑

予約を済ませたら、一路蔵王堂へ。

仁王門はいつ来ても修復中です。

令和11年に修復が完成予定で、これから訪れる御開帳の入場料なども修復資金の一部に充てられます。

蔵王堂の中は撮影禁止。

普段は巨大な厨子の中に納められている、怖い顔をした3体の仏像の前で、二回にわたり

(短時間ですが)静かに対面する機会があります。

ラン友さんは神妙な表情で、静かに仏像を見つめていました。

私は大の苦手の正座を二回もしたので、上手く立ち上がれるかが大いに不安でしたね。

正座が出来なくなり、トレーナーさんに教えてもらって、ここ4年間、毎日ストレッチしたおかげで、なんとか倒れずに拝観を終わることが出来ました 笑

その後は、蔵王堂所蔵の展示物を観に行きました。

毎年展示物は変わるそうですが、今年は「書」

藤原定家を始めとした著名人の書が展示されていました。

私は書に疎いですが、あのようにして観ると、「字」というより「絵」とか「デザイン」ですね。

蔵王堂を出たら、次は「脳天大神」

蔵王堂から階段を下り、さらに階段を下り、また階段を下る。

合計で500段ほど。

ここは「頭が良くなる」神様のようで、受験や国家試験の合格祈願の絵馬が、沢山並んでいました。

時間があったので、水子地蔵堂まで歩いて、それから先ほど下ってきた階段を、登る、登る。

途中で子供が泣いていて、お父さんが「おんぶしてあげる」と子供をなだめていましたね。

頭が良くなったところで、次は「吉水神社」

この神社は、南北朝時代の南朝ゆかりの神社です。

明治天皇と昭憲皇后の碑がありました。

ここは、山桜や紅葉の名所でもあります。

ここから見る吉野の千本桜はさぞかし綺麗と思います。

(桜のシーズンには、観光客がいっぱいで、ここには入れないかも 笑)

吉水神社を出て、Kobo Trailのコースを少し辿りながら散策。

ラン友さんは来年も大会に参加予定ですが、次回はDtoKを考えている様子。

必ず完走するそうです。

頑張ってほしいですね。

私は、もうムリ 笑

遠くから、心の中で応援しています 笑

葛屋さんに戻ったら、午前11時25分。

他の3組と一緒に、葛餅と葛きりの実演を観ました。

葛屋のご主人の口上のポイントは3点。

葛とは何か?

吉野葛の作り方は?

葛餅と葛きりの違いと作り方は?

これを20分で説明しながら、実演していくのですが、流れるような語り口がお見事!

ビジネスモデル的に言えば、

超単純で、超短期間しか価値を維持できない商品を、少数ごとに店舗に顧客を引き寄せることで、高い付加価値をつけて、極めて効率的に販売する・・ということですね。

ビジネスでは、大きな弱点となることを、逆転の発想で、大きな付加価値に変えたわけです。

出来上がった葛餅と葛きりは、景色の良いこじんまりした食堂で、紅葉を見ながら、お約束通りの10分くらいで、美味しく戴きました。

お値段は一人前880円。

エンターテインメントと考えれば、お安いかな?笑

葛屋さんを出たら、吉野神宮へ。

本日初めてのランニング 笑

吉野神宮は、由緒ある神社のようですが、とてもシンプル。

すっきりした感じで、好感持てますね。

吉野神宮から、ラン友さんの今回のメインイベントである美吉野酒造での日本酒の試飲と購入。

ラン友さんは、昨年も蔵王堂に来て御開帳を拝観した後、この酒蔵でお酒を買って帰ったそうです。

吉野神宮から廃道みたいな道を下って、吉野川沿いにある酒蔵に到着。

さっそく試飲したのですが、少量とはいえ10種類近く飲んだので、空腹には堪えましたね。

ラン友さんは日本酒のプロなので、吟味に吟味を重ねて、選りすぐった2本と酒粕飴を買っていました。

最近喉の調子が悪いので、酒粕の飴で治すようです 笑

私は、最初に試飲したお酒が飲みやすかったので、それを1本。

二人で日本酒を抱えて酒蔵を出て六田駅に向かいました。

吉野川を渡ると、スマホを見ていたラン友さんに、「電車に間に合うように走りましょう」

と言われて走ったのですが、駅は思ったよりも遠くにあって、試飲で身体に回った酒と、

荷物で抱えた酒のせいで、1キロも走らないうちに息が上がってきました。

「次の電車にしましょう」

というラン友さんの声に救われて、ゆっくりと徒歩で駅に到着。

20分くらい待って、電車に乗って帰りました。

旅ランのゴールは、銭湯とお酒。

阿部野橋の銭湯に行ってから、あべのベルタの肉屋さんで串焼きと、サイコロステーキに

ハイボールを飲んで解散しました。

日本酒は、帰ってからのお楽しみですね 笑

ラン友さんのおかげで、蔵王堂の御開帳と酒蔵訪問という、普段できない経験が出来て

楽しい一日をすごすことが出来ました。

感謝ですね。


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