• 定年男子のランとマネー

「スペイン光と影」のあとは、少し以前になりますが、2012年の「スペインの旅」について書いてみます。5年前のエッセイですが、あまり変わっていないと思います。(笑)

20125月初めの一週間で、バルセロナを起点にバレンシアからグラナダ・コルドバ・セビリアのアンダルシア3大都市を通過し首都マドリードまでを駆け足で回ってきた。

30年前の駐在時代にも同様のルートを車で回っているので、記憶を頼りに比較してみたい。

バルセロナ

まずバルセロナにはガウディが設計したサグラダ・ファミリア教会がある。201011,教皇ベネディクト16世が訪れミサを執り行い聖堂に聖水を注いで聖別。ガイドは、「これでようやく単なる工事現場からバチカンによって教会として認められた」と説明していた。

スペインは依然として根強いカトリックの国である。バルセロナは元来独立心の強いカタルニア州の州都だが、30年前と比べカタルニア語のテレビ番組が大幅に増加していた。

30年前は地方自治の過渡期であり、テレビは国営放送が2局あるだけだった。もちろんすべてスペイン語(カステリャーナ語)で放送されていた。

ガイドに聞くと、カタルニア州で学習されている言葉の順番は ① カタルニア語 ② 英語 ③ スペイン語となっている。

バルセロナは元来地中海に向かって開かれた港であり、カタルニア州自体がEU諸国との関係が強い。公用語として広く使われている英語を重視しても不思議はないが、スペイン語の重要度がかなり低下している。

バルセロナのガイドに景気の話を向けると、給料は上がらず生活必需品は高くなると不満を漏らした後で、「EUに加盟したのが失敗だ」と言った。

意外な回答なので聞き返すと「スペインは農業国だ。工業はドイツにはるかにかなわない。それがEU加盟のときに農業について枠を嵌められてしまった。EU加盟以降、高い食料品を買わされて生活は苦しくなるばかりだ。」と説明してくれた。



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