• 定年男子のランとマネー

出版記念トークイベント

経済評論家の山崎元さんとフィナンシャルプランナーの岩城みずほさんの共著「人生にお金はいくら必要か」の出版記念トークイベントに参加しました。

本のタイトルは、みんなが知りたがっていることです
「これが分かれば苦労はないやろ!」とツッコミを入れたくなりますね。
興味があったのでお話を伺ってきました。

セミナーの冒頭で山崎さんが本書の目的を二つ述べられます。

一つ目は「運用を簡単にする」こと。これは本書の第三章で詳しく書かれています。また山崎さんのほかの本でも繰り返し触れられていることです。
お得意の分野ですね。

二つ目は、ライフプランの基礎になるキャッシュフロー表が役に立たないので代替物を考えたということです。

こんなことを言うとFPに嫌われると冗談を言われましたが、確かに、僕が昨年受験したCFP試験でもキャッシュフロー表の穴埋め問題は出ていました。

しかしFPが推奨するキャッシュフロー表には僕も疑問を持っていました。

僕は2001年に仕事の関係でAFPを取得しました。

その後、FPの知識を使って何回か自分のライフプランを考えてキャッシュフロー表を作成しました。

でも自分が予測した(期待した)ライフプランは現実と大きく異なることが多く、したがって時間をかけて作成したキャッシュフロー表はあまり役に立ちませんでした。

まあ、曲りなりにも節目節目でライフプランを考えていたので、大きく道を踏み外さなかったのですが、もう少し手軽にお金の見直しができたらなあと思っていました。

この本にある「人生設計の基本公式」は、そのニーズにこたえてくれそうです。
ではセミナーの内容を僕の感想もつけてご紹介します。

人生100年時代

ここのポイントは二つです。

老後のお金の不安につき
現実を分かっていない人が多すぎる
自分で解決するしかないことが分からない人が多い

① は、例えば老後の金銭的主柱になる公的年金や企業年金の支給額を知らない、
日頃の生活費(食費、外食費、光熱費など)がいくらかかっているかを把握していない、これから何年働き、老後は何年か考えていない、などです。

これではこの本の「人生設計の基本公式」に当てはめる数字が出てきません。答えが計算できないことになります。

② はお金のことを他人に相談する人が多いことです。

他人とは金融機関、友人を含む無料の相談相手です。

病気に例えれば、調子が悪い時に家族や友人に相談すると適当なアドバイスはくれますが、最後は「医者に診てもらえ」ということになると思います。医者は有料ですよね。

お金が命の次に大切な物ならば、医者と同じく有料でアドバイスをもらってもおかしくないと思います。そうして自分が判断できる知識を得たうえでお金について自分で決めればよいと思います。

次はキャリアプランについてです。

お二人は、お金に関する人生の大きな流れは、

稼いで、貯めて、取り崩す」の三つのステージがあると言われます。

本書では「貯めて」から運用することに大半のページが割かれていますが、セミナーでは山崎さんと岩城さんのご経験からキャリアプランについてお話がありました。

山崎さんの華麗な転職履歴は有名ですが、岩城さんも波乱に富んでいます。

岩城さんはアナウンサーとして活躍されていましたが、ある時にこの業界がレッドオーシャン化していることに気づき転職されます。

知識と経験を積みプロになれる仕事を求めて、金融関連の仕事に就かれました。そこで金融業界の情報の非対称性を痛感されてFPになることを決意されます。

お二人のお話を伺っていると、セカンドキャリアに上手く移行するには相当期間の準備と経験が必要だと感じます。因みに山崎さんが考えるキャリアの節目は、仕事が分かってきた28歳ころ、油が乗ってきた35歳ころ、セカンドキャリアを考えだす45歳ごろだそうです。

つまり老後のセカンドキャリアは45歳くらいから考えだしたほうが良いとのご意見です。

人生設計の基本公式

人生設計の基本公式については本書で詳しく説明されているので、僕が感じたことをいくつか書きます。

一つ目は、この公式は融通が利くということです。

人それぞれに必要なお金は違うので、公式の中に当てはめる数字を自分自身で考えて、感覚的に納得できる貯蓄率を出して続けてみる。しばらくして状況が変わったら数字を見直して再計算することが簡単にできます。

二つ目は著者たちが、「必要以上にお金を貯めても仕方ない。

そんな時間があれば、他のもっと楽しいことをするほうが良い」と考えていることです。

人生の自由時間は限られているので、人生を乗り切るための十分なお金があることが分かれば、お金のことは忘れて自分の好きなことをして暮らしたいと思いますよね。

三つめは、本書の例のいくつかを僕なりに計算すると世間の常識からそんなに離れていないと思うことです。

本書28ページに記載されている例では、35歳で生涯の平均手取り年収600万円の鈴木さんは、65歳まで働き95歳で亡くなります。

貯蓄は600万円で老後は現役時代の7割のコストで生活して年金を年額180万円もらうと必要貯蓄率は約21.57%です。

つまり600万円のうち129万円(月10.8万円)を貯蓄に回せばお金の心配をせずに暮らしていけますよ。という説明です。

これを別の角度から考えると、600万円×21.57%×30年+180万円×30年+600万円(貯蓄)=3882.6万円+5400万円+600万円=9882,6万円で、老後には一億円が必要との世間の噂と偶然ですが合致します。

本書の他の例でみると、必要貯蓄率は20%±5%くらいです。

実際はどのくらいに分布しているのか興味ありますね。

資産運用

山崎さんは資産運用では3つの商品を知っていれば十分と言われます。
個人向け変動金利国債10年満期
外国株式インデックスファンド
TOPIX連動型インデックスファンド

これらについては本書に詳しく説明されています。

しかしお二人は「普通の人」にとって、より大事なのは「運用」よりも「貯蓄」であると述べられています。(本書185ページ)

この点については僕も大賛成です。
投資の運用収益をあてにしないで、人生設計の基本公式を活用して地道に貯蓄を積み上げて楽しい人生が送れたら最高ですね。

セミナーの後は購入した本にサインを頂きました。



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