• 定年男子のランとマネー

医療費の考え方

昨日のブログを読んだ方から、年金だけでは生活できない、特に老後の医療費が心配だとのコメントを戴きました。

これについて著明な方のご意見を二つご紹介します。

大江英樹さんの考え方

まず経済コラムニストの大江英樹さんです。

大江さんは、退職後に加入する医療保険は「低温やけど」のようなものだと言われます。これは保険の利益とコストを考えてのご意見です。

つまり、年を取るとみんな病気にかかり易くなるのだから、保険の原理から考えて高い保険料を払わねばならなくなります。

これが収入の減少した老後の家計に「低温やけど」のようにじわじわと効いてくるのです。

日本の健康保険制度は最強なので、医療保険に加入する必要性は低いとのご意見です。

井戸美枝さんの考え方

次にご紹介するのは、社会保険労務士の井戸美枝さんです。

井戸さんは大江さんとは少し違った視点をお持ちです。

老後の医療と介護費用は800万円を見ておけばよいのではないか?と言われたあとで。「介護」はずばり女性の問題であり、女性の一生には介護が3度あると喝破されます。

まず一度目は親の介護。親の介護は親のお金で行うのが基本です。自分のお金を使うと、この後に来る2度の介護の資金が不足するからです。

二度目は夫の介護。この時は自分たちのお金を使いますが、老々介護になる可能性が高いので、介護保険のシステムを活用して介護の専門家に助力を依頼したほうが良いそうです。

三度目は自分の介護です。この時は介護費用とともに、、「終の棲家」も併せて
考えておくべきとのご意見です。

(お二人のご意見は「定年男子 定年女子」第3章 p108-135を纏めました。)

僕の考え方

最後に僕の考えですが、このブログを「定年男子のランとマネー」としているのは、老後のお金と健康をテーマにして、年金収入とこれまでの貯蓄を賢く使って、楽しい生活を送ることで健康寿命を延ばして

介護期間をできるだけ短くすることを考えたいと思っているからです。

老後の楽しい生活に必要なのは、自分の「やりたいこと」に「一緒にやる仲間」がいることだとすると、「やりたいこと」は仕事でも学習でもスポーツでも何でもよいと思います。

明るく楽しく生きることで、結果的に健康で医療費コストの(もしかすると生活コストも)

あまりかからない生活を送ることができれば素晴らしいのではないでしょうか。


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