• 定年男子のランとマネー

仲間の一人が「アクティブエイジング協会」という団体を設立したと聞いて、興味半分でお話を聞いてきました。

「アンチエイジング」はよく聞く言葉ですが、「アクティブエイジング」とはどういうことを考えておられるのかに興味がありました。

実際にお話を伺うと、協会は設立後2年で、現在は「おとなのプログラミングカフェ」(大阪府池田市助成金事業)などを手掛けているそうですが、今後は幅広く高齢者のビジネスやライフの活動支援を積極的に推進していく予定とのことです。

協会のビジョンの基礎の大きな部分を支えているのが老年学(ジェロントロジー)です。

老年学は、物理学や経済学といった範囲を決めた学問というより、いろいろな学問を基にした学際的な広がりを持つ学問です。

もしかすると「哲学」に近いかもしれません。

早速「すぐわかるジェロントロジー」という100ページくらいのテキストを拝借して読んでみましたが、後半部分には「ライフプラン」「保険」「年金制度」「医療保険・介護保険」「成年後見人制度」などの項目が並び、フィナンシャルプランナーとの接点が多そうな印象ですね。

協会のホームページには「スタッフブログ」というコーナーがあり、協会の方が交代でブログを書いておられるようです。

僕のブログ「定年男子のランとマネー」は、主に男性の定年退職者について書いているので、

いくつか過去の記事原稿を送らせていただき、協会の趣旨に沿う内容のものがあれば掲載を検討いただくことになりました。

ネットで「老年学」を調べてみると、もともとは発達心理学から発展したものだと書いてありました。お借りしたテキストにも発達心理学の泰斗である、エリック・エリクソンの生涯発達理論についてページを割いて解説がしてありました。

エリクソンは著書「The Life Cycle Completed」で「生涯を8つのライフサイクルに分け、それぞれの時期に成長のための課題と危機があり、危機をうまく乗り越えたときに人生において大事なものを一つひとつ体得しながら、子供から成人に、成人から老人になっていく

といいました」(「すぐわかるジェロントロジー」p21から引用)

協会のホームページには、ビジョンのひとつとして「シニアに対するネガティブなイメージの払しょくに努めます」という一文があります。

エリクソンの言うように、人間がいくつになっても危機を乗り越えて成長していくものならば、老年代になっても実際に「アクティブ」な人生を送ることで、「年をとる」「老人になる」という言葉へのくすんだイメージはいくらかでも前向きに転換できるかもしれませんね。


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