• 定年男子のランとマネー

<ポイント7>

現在の大統領選挙

20世紀までは、北部対南部、白人対黒人の構図だったが、現在はヒスパニックをはじめとする多くの移民が投票権を持っており、画一的な分析は難しくなってきています。

一例として、放送大学の高橋和夫名誉教授のブログから一文を抜き出して紹介します。

「黒人に関しては、ジョー・バイデン候補への支持が強いとされている。オバマ前大統領の黒人の間での支持率は9割を超えていた。これが、そのまま、オバマの忠実な副大統領を8年間務めたバイデン支持へと翻訳されるかどうかが注目される。アフリカ系の人口はアメリカの総人口の13パーセントを占める。実数でいうと4千万人である。ちなみにアメリカの総人口は3億2千万を超えている。

さらに大きな存在がラティーノである。つまりヒスパニックである。ヒスパニックの人口は約6千万人でアメリカの総人口の18パーセントに当たる。2016年の民主党の指名を争う予備選挙において、ヒスパニックの支持では、ヒラリー・クリントン候補がサンダースに差をつけた。黒人の支持でもクリントンはサンダースを上回った。

人口の面でアメリカ最大の州はカリフォルニアである。その有権者の3割はヒスパニックである。2番目に大きいテキサス州でもヒスパニックの割合は3割を超える。しかも伝統的に低いとされてきたヒスパニックの投票率が上がっている。18年の中間選挙でのヒスパニックの投票率は、その前の選挙の2倍であった」

(出典:高橋和夫の国際政治ブログ https://ameblo.jp/t-kazuo/entry-12585595487.html

   2020/4/12閲覧)

現在は、新型コロナ禍の中で、米国政府は様々な手段を講じています。

失職者への給付金や医療の手当て、FRBの市場介入による景気維持などですが、これらの政策は(非常時とはいえ)共和党の伝統的政策とは反対の位置にあります。

「いまはそんなことを言っている場合じゃない!」ということなのですが、コロナ禍が下火になり、大統領選挙を迎えたときに、トランプ大統領(共和党)がとったこれらの政策への批判が起こるか?景気が持ち直しているのか?大恐慌並みに落ち込んでいるのか?などが

極めて流動的なファクターとして、選挙戦への大きな心理的な要因になると推測されますね。


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