• 定年男子のランとマネー

9月24日、兵庫県香美町で開催された、村岡ダブルフル・ウルトラランニング大会66キロに

参加しました。

大会では、前日の午後1時に、新大阪駅からチャーターバスで会場まで運んでもらいました。

奈良の自宅から新大阪へ向かう電車の中で、シューズやウエアが入ったザックを、「よっこらしょ」と肩から下におろしたとき、偶然目が合った若い女性が、「どうぞ」と言って、席を譲ってくれました。

ラッキー! 

人生2回目の経験です 笑

実は、この春くらいから、腰の神経痛(坐骨神経痛?)に悩まされていて、臀部の痛みや

脚のしびれがあり、一時は歩くのも辛かったので、席を譲ってもらえたのは助かりました。

もしかしたら、私が辛そうな顔をしていて、見かねて譲ってくれたのでしょうか?笑

バスは新大阪駅を定刻に出発し、午後4時過ぎに目的地であるハチ北高原に着きました。

ここからは、宿に向かいます。

天空の宿「さら」という名前の、そのあたりでは最も高いところにある一軒家の宿です。

前日までの暑さが嘘のように気温が下がり、宿の前から眺める広々とした景色は、

すっかり秋模様でした。

お風呂に入って、美味しい夕食を食べたら、あとは寝るだけです。

<大会当日>

翌日は、午前4時半起き。

気温は、たぶん10度前後で、少し寒いくらいです。

冷えは神経痛には大敵なので、気をつけねば!

大会のスタートは午前7時半ですが、送迎バスが6時20分に駐車場から出るので、

宿は6時に出発です。

今回の大会は、直前の台風で当地が大きな被害を受けたことから、コースを大きく変更して

開催されました。

変更されたのは、主に後半部分で、過去は蘇武岳に登った後、長楽寺の巨大な仏像の周囲を回ってからおはぎを食べるのが楽しみでしたが、そのあたりの被害が大きくて、今回はおはぎはありません。涙

スタート地点の村岡高校をスタートしてしばらく平地を走ってから、蘇武岳最高点

(1040メートル)までの約10キロを登り、更に向こう側に約7キロ降りて、そこから

もう一度、同じ7キロを登り蘇武岳最高点まで戻って、村岡高校まで返ってきます。

44キロの参加者はこれで終了。

66キロは、そこから更に一二峠(標高200メートル超)を越えて、10キロ近く走ってから

折り返して、もう一度一二峠を越えて、村岡高校まで帰ってきてゴールです。

とても単純なコースなのですが、一度下ったコースを登り返すのは、なかなか辛いものが

ありますね。しかもそれが2回。

レースプランとしては、事前にコースがよくわからなかったので、第一関門22キロ

(関門時間14時)には2時間前の12時、第二関門42キロ(同15時半)には14時、

第三関門57.2キロ(同17時半)には16時半、最終ゴール(同19時)は18時に到着の目標を立てました。

といっても、臀部や脚が、いつ痛み出すか分からなかったので、痛みがひどくなれば

即リタイヤの予定です。

神経痛の痛みと、夏の暑さで、7~8月の走行距離は約80キロずつ。しかも5キロ程度の

ランばかりだったので、練習大不足で、たぶん長くは走れないと思っていました。

アスファルトを歩くだけでも臀部に響くことがあるので、シューズは厚底にインソール。

走る時は、下りでもキロ7分以上という、超スローランに決めていましたが、

実際のところ、第一関門まで持てばよいなと思っていました。

<スタート>

走り出しは、比較的快調で、あまり痛みも感じず、蘇武岳の登りにかかりました。

1週間前に、試しに自宅近くの二上山に登った時は、下りはもちろん、登りも臀部に響いて

全く走ることができなかったのですが、一緒に走った「無事カエル」君のパワーなのか

ほとんど痛みは感じませんでした。

登りでも、走れるところは、小刻みながら走って、蘇武岳山頂前の展望台まで

やってきました。

ここから少し登って、最高地点1040メートルを過ぎれば、7キロのくだりです。

登るのに約10キロでしたから、7キロも下ると、かなり向こう側のふもとに近くなります。

せっかく走り降りたのに、同じ道を延々と登り返すのは、とても辛い!

22キロの折り返し点は、午前11時前に通過。

目標時間を、さらに1時間強上回るペースでした。

(やばい、これでは早すぎてリタイヤできんな!)

途中のエイドで「但馬牛」が出されていました。

すれ違いのランナーが、「次のエイドで焼き肉あるよー!」と声をかけています。

私も焼き肉を励みにエイドに向かい、2皿食べました。(エイドの方の了解済です 笑)

戻りコースの蘇武岳の下りは、約10キロくらいですが、少し走っては立ち止まり、臀部の様子を

確かめてから、再びキロ7分以上でゆっくり走り出すことの繰り返しでした。

このユックリズムで時間がかかってしまい、第二関門42キロ地点には、午後2時前の

到着となりました。

蘇武岳の登りで作った貯金を、下りで使い果たした感じですね 笑

でも、午後2時なら当初の目標時間通りです。

ここまでの獲得標高は約1500メートル。

<レース後半>

第二関門は、スタート地点の近くにあり、臀部の痛みや脚のしびれもあるので、

いっそのことここでリタイヤするかなと考えたのですが、帰りのバスが午後7時半なので、5時間半も

同じ場所で待っていても、ここではやることないなーと思って、仕方なく一二峠に向かって

歩き出しました。

ここから約4キロの登りを、ほとんど歩き、少し走りで登りきり、次は峠の向こう側に

走り降りました。

コースを66キロにする関係で、峠を降りてから、長く続く平地を、稲穂が実った水田を見ながら

進みました。

ここまでくると、あまり走る気がしません。(臀部も痛いし)

折り返し点に近づくと、「お好み焼きが待ってるよー」と、すれ違いのランナーたちが

教えてくれました。

折り返し点にたどり着いて、椅子に座って、エイドの小学生からお好み焼きを2皿もらいました。

(小学生の了解済です 笑)

<レース最終>

ここには午後4時に到着したので、目標時間比30分のプラスです。

「ゴールまで充分間に合いますよー」とエイドの人に声をかけてもらったので、

当初無理だと思っていた「完走」が大きく近づいてきました。

お好み焼きのお礼を言って、椅子から立ち上がって、ゆっくり歩きだしました。

すれ違うランナーたちの顔を、(あと、もうちょっとですよー)と余裕顔で見ながら進みます。

また一二峠の登り口から登り出し、頂きを超えて、最後の下りを歩き走りしました。

ゴールは午後5時50分。目標時間10分前でした。

タイムは10時間20分

獲得標高は、約2000メートル。

順位は、66キロ男子完走者162人中126位

全体では完走者240人中で180位

全体の後ろから4分の1程度のところですね。

後で、大会記録を見ると、66キロ男子は、エントリーが227人、完走が162人

完走率は7割くらい

66キロ女子は、エントリーが105名、完走が78名 完走率は7割強。

(実際の完走率は、もう少し高いと思います)

ゴールすると、(多分)村岡高校の女子学生が駆け寄ってきました。

「チップを外させてください。その前に是非ゴール写真を撮らせてください。

こんな厳しいレースを完走するなんてすごすぎますー」といって写真を撮って

チップを外してくれました。

さわやかな感じの、かわいい女子学生でしたが、ゴールシーン慣れしていたのか

なんとなく、マクドナルドの高校生バイト店員に、マニュアルに従って、うまく扱われた感が

ありましたね 笑

荷物を取りに行く前に、温かい豚汁を振舞ってもらって、テントの下で座って食べていると、

向こうの席に女子ランナー2人がやってきて、豚汁を食べだしました。

「今日、私、トイレに7回も行ったで。過去最高」

(午前中は涼しくて、少しだけ雨も降りました)

「我慢できずに、トイレを民家で借りたよ、う○こ漏れる~て言って」

2人の会話からは切迫した様子が伝わってきましたが、せっかく美味しい豚汁を食べている

私にとっては、どこか別のところで話して欲しい話題でしたね。

フィニッシュタオル「激坂制覇」で汗を拭いて、乾いた服に着替えて、往路と同じチャーターバスで、新大阪駅まで帰ってきました。

そこから地下鉄、近鉄電車と乗り継いで、帰宅が午後12時前くらい。

今回は、完走は難しいなと思って、DNFならば引退レースのつもりでしたが、

完走してしまったのでこれからどうしようかと考え中ですね。

来年は古希ですが、いつまでやりますかね~ 苦笑


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