• 定年男子のランとマネー

10月21日、大和八木SGのFP勉強会に参加しました。

講師は、子供向け金融教育実務家のナンシー&キャサリン(西岡奈美&竹内かおり)さん、

テーマは「金融教育 どうやって教える?」でした。

お2人は、金融教育の実務講座を、今年だけでも95回行っていて、うち85回は学校などの公的機関、10回はドコモや東証など民間の依頼で行っているそうです。

セミナーの初めに、お2人は金融教育を行うに際して、「Well-Beingに直結する教育」を

心がけていると話されました。

私なりに解釈すると、「金融を学ぶことは、幸せな人生を送るための重要な一部分である」

ということではないかと思います。

セミナーは、FP対象の有料セミナーでしたので、内容の紹介は控えますが、

小学校を始めとする各現場での具体的な授業のやり方のノウハウ

わかりやすいツールとしての「ピギーちゃん貯金箱」の紹介、

最後には学校で金融教育を行うことへのハードルや、組織的な課題の話も聞けて、

普段なかなか窺い知ることのできない、教育現場の実態の一端を

知ることができたことは、とても有益でした。

<金融とは>

「金融」とは、ざっくり言えば、お金が余っているところから、足りないところに融通することですが、その手段として、直接金融・間接金融、さらに資金決済手段など、金融の中身は多岐にわたります。

昨今は、これらに加えて、IT技術の発展により、暗号資産、メタバース、NFTなどのWEB3

関連や、フィンテックといって、ファイナンスとテクノロジーが融合したビジネスなど、

金融の裾野は広がる一方です。

私が、「金融」という言葉に関心を持つ理由は、もともと金融機関在籍が長いこと、多少FP活動をしていることなどもありますが、最も大きな理由は、現在週3日勤務している、

大阪に海外金融機関を誘致する窓口相談員の仕事に関係しています。

この仕事は、大阪府市が機関決定し、議会も承認した「国際金融都市大阪」プロジェクトの

一環で、海外から大阪で金融関連ビジネスを開始したいという人達をサポートするという業務です。

具体的には、金融関連ビジネスを始めるために必要なライセンスの取得手助け(金融庁への相談、金融に強く英語ができる弁護士の紹介など)、オフィスや住居設定時の不動産業者の紹介、ビジネスに必要なパートナーや潜在的出資者の紹介などが含まれます。

これらの仕事は、複雑で多岐にわたることから、相談員だけではできないので、依頼があると主に大阪府市と連携し、協議して、できるだけ顧客(窓口にやってくる海外企業)の希望に応え、満足度を上げる応対を心がけることになります。

今年になり、これらの業務に加えて、大阪府市が「補助金」制度を作ったので、ビジネス開始にあたり、補助金を申請したい企業の最初の窓口対応を行うことになりました。

つまり、大阪で金融関連ビジネスを行う時に、大阪府市の補助金申請を検討する企業は

すべて、私がいる「国際金融ワンストップサポートセンター」にやってくる(オンラインが

主ですが)になりました。

これらの企業との面談で、補助金の手続き的な説明を行うのですが、その前に必ずやっておくべきことが、申請企業のビジネスモデルの確認です。

つまり、窓口にアプローチしてくる企業の業務が、金融関連業務に当てはまるか否かを

第一次的に判断するのです。(最終判断は大阪府市が行います)

例えば、ビッグデータやAIを使って、金融機関に集まる情報を分析し、異常な情報を検知するシステムは、サイバーセキュリティの一種で、金融機関にとっては必要不可欠ですが、果たしてこれ自体は、お金を融通する「金融」という定義にあてはまるでしょうか?

そしてこのようなシステムを開発する企業は、フィンテックとはいえると思いますが、

金融関連業務の範疇に入るか?などを考えます。

<公務員と民間>

このような議論を、頻繁に大阪府市の担当者と行うのですが、そんななかで感じるのは、

金融機関育ちの私と、行政担当公務員さんの、金融に対する感覚の違いですね。

個人個人は別として、公務員の仕事は、税収(地方交付金など政府からの資金も含む)を

議会で決められた予算枠の中で、適切に運用(使うこと)だと思います。

ところが金融の世界では、資金(お金)は「影だけがあって、実体は無い」と言われるくらい動きのスピードが速くて不安定です。

ここからは私の想像ですが、おそらく公務員さんの感覚では、確定した年度予算があり、お金は固定された予算という財布から、少しずつ取り出して使うものというような気がします。

つまり、実際には、コマネズミのように、素早く激しく動き回る金融という不安定なものを、

1か所に固定されたものとして対応しようとすることで、私と大阪府市の公務員さんとの

金融への感覚の違いが発生している気がします。

ナンシー&キャサリンも、学校の先生方、つまり公務員さんたちと、金融の話をするときの違和感のような感覚を話していましたが、そもそも安定した職場を求め、安定した環境を

快適と感じる人たちと、金融という不安定極まりない環境に慣れ親しんだ人たちでは、

「金融」というものへの理解や感覚が異なるのでしょうね。

同じく「金融」に関わる仕事をしていくためには、「金融」を同じように理解することが必要ですが、このためには相当な時間と努力が必要なのかもしれないなと、2人の話を聞きながら、考えていました。


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