• 定年男子のランとマネー

10月2日、モコさんとかっちゃんを、山の辺の道にご案内しました。

生粋の神戸っ子であるお二人は、奈良には滅多に来たことが無く、山の辺の道は

全く初めてだそうです。

午前9時に近鉄大阪線桜井駅に集合。

実を言うと、私はモコさんとは2回目、かっちゃんとは全くの初対面でした。

モコさんと私の繋がりは、今年5月に亡くなった、共通の友人の誕生日パーティーで

数年前に偶然会って、お互いにランナーだったので、たまたまFB友達になったということです。

その時は、二言三言の会話をしただけなので、

極めて、うっす~い繋がりですね 笑

モコさんは、ウルトラ100キロレースを5回も完走するほどの、ガチランナーですが、

亡くなった友人との繋がりは、ゴスペルとのこと。

私の頭の中では、ゴスペルといえばウーピー・ゴールドバーグの「天使にラブソングを」

くらいしか思い浮かびませんが 笑

その友人が、食事と筋トレで真剣にダイエットしているのをみて、

ダイエットにランを加えることを勧めたのが、彼女のFP友達である私。

モコさんにとっては、「あの人が、走るなんて、全くの予想外!」だったそうですが、

亡くなる前には、ご夫婦そろって自宅に来てもらって、楽しく走ったそうです。

ちなみに、亡くなった友人のご主人も、ガチガチのランナーで、ブラインドランナーの

伴走をやっているところは、モコさんとの共通点ですね。

亡くなった友人の思い出話でスタートした大和道案内を、黙って聞いていたかっちゃんは

「亡くなった人の思い出を語りながら、大和の古跡を走るなんて、素晴らしい。

それに、亡くなった人が繋いでくれたご縁に私も加わるなんて、感動もの!」

モコさんのチームメートだけあって、かっちゃんも相当なランナーです。

先日も村岡ウルトラマラソンを完走してきました。

しかし、原因不明の股関節の故障に悩まされて、(登りは走れるけど)平地と下りは早歩きだけで、走れないとのこと。

当日のコースは、桜井から山の辺の道を、約10キロ走ってから、龍王山登山を考えていましたが、急遽歩き走りに変更。

ガチランナーお二人には珍しい、お気楽観光ランとなりました 笑

大和道案内

桜井駅から山手に向かって、大和川を越えたら、仏教伝来の地の石碑が立っていて、

そのあたりから本格的な山の辺の道です。

実は、お二人を案内するための準備にと思って、司馬遼太郎の「街道をゆく」第一巻を

事前に買って読んでみました。

第一巻の初めは、近江路の朽木谷(鯖街道ウルトラマラソンでお馴染み 笑)、

次が奈良の山の辺の道です。

司馬遼太郎は、関西の人ですが、親戚が二上山近くの竹ノ内峠あたりにいたらしく、

古代の大和には親近感を持っていたようです。

彼は、大神神社から石上神宮までの道を、自動車で辿ったのですが、「街道をゆく」には、

三輪という場所は大昔ミワ族がいて、金屋などで集落を形成し、海石榴市(つばいち)が栄えた。

葛城山の近くでは、カモ族が栄えて各地に鴨の名が付く神社を作って、ミワ族と勢力を競ったが、そこへ崇神天皇率いる朝鮮半島の騎馬民族がやってきて、あたりを征服した。

などと史実なのか、小説家の空想なのか、判然としない文章が書かれています。

仕方がないので、お二人には、司馬遼太郎の説と断って、お話ししたのですが、

「ふ~ん、男の人って、司馬遼太郎が好きなんやねえー」という反応でした 笑

伊勢神宮よりも古いという、大神神社を過ぎると、平等寺です。

このお寺は、こじんまりとしていますが、なぜか落ち着く感じがして、私の好きなお寺の

一つです。

手水に彼岸花が置かれてあって、鮮やかでした。

平等寺を過ぎてしばらく行くと、檜原神社です。

神主さんが祝詞をあげていました。

ここも景色が美しいスポットで、遠く二上山が特徴のある姿を見せています。

「あそこからダイヤモンドトレイルが始まるよ」

「うわ~、一度走ってみたい!」

かっちゃんは、20キロ程度のトレイル大会に出てみたいそうなので、

「ダイトレ大会を登山コースで出て、二上山から葛城山まで13キロの初級か、

金剛山までの21キロの中級でリタイヤするのもありと思うよ」

というと、かっちゃんはモコさんを誘って大会に出場することを考え始めたようです。

檜原神社を過ぎて、纏向(まきむく)遺跡と相撲神社に立ち寄りました。

纏向遺跡は卑弥呼の里と自称しているところです。(真偽はわかりません)

相撲神社は、野見宿禰が天皇の前で、初めて相撲を取ったと言われている場所です。

(相撲発祥の地)

まあ、大和には「○○発祥の地」というのが、あちこちにあるので、私としては

「ああ、またか」という感じですが、初めてのお二人には面白かったようで、

力士像の前で、同じく相撲の恰好をして楽しんでいました。笑

当初は、天理トレイルセンターのレストランで、昼食を取ることを考えていましたが、

当日は好天で、しかも天理観光協会がスタンプラリーをやるらしいので、多分レストランは

混んでいて、待たされるだろうと、急遽桜井駅のコンビニでおにぎりを買ってきました。

トレイルセンターの庭で、握り飯とお菓子を食べながら、しばらく四方山話をしたあと、

かっちゃんに「龍王山、どうする?登る?」と聞くと「登る!」との返事。

長岳寺の横手の道から、登り始めました。

2人は、初めは快調に、話をしながら登っていたのですが、途中の岩道が水浸しで

滑りやすくなったころから、多少口数が減ってきました。

普段は、ほとんど汗をかかないし、水分も取らないというモコさんが、

首筋まで汗まみれになっていたので、少し休憩を入れながら、標高600メートル弱の

山頂に着きました。

三人の頭上に、申し訳程度の「龍王山」のプレートが 笑

山頂はまずまずの広さで景色も抜群なのですが、ハイキング客で結構いっぱいでした。

道路も通じているので、車で来た人も多かったと思います。

下山は、山頂から一気に天理ダム経由で、石上神宮までのロードを下りました。

かっちゃんの足を心配したのですが、「あのズルズル滑る山道より、下りのロードのほうが

マシと思う」とのことで、ロードを選択。

「ウルトラマラソンの下りみたい!」

2人のウルトラランナーの感想です。

石上神宮で、やけに威張っているニワトリを見た後は、天理駅に向かいました。

途中で、天理大学の前を通ると、奈良マラソン経験者の二人は、同時に奈良マラソンの

思い出話を始めました。

ついでに、通りかかった人に写真撮影を頼んでご満悦でした。

「(写真撮ってくれて)いい人やねえ~」笑

天理駅のコンビニでビールを買って乾杯、近鉄で平端駅まで一緒に行って、

午後3時ごろに解散。

彼女らは、これから2時間近くかけて、神戸の自宅までご帰宅です。

わざわざ、遠路を大和まで来ていただいて、ありがとうございました。

また一緒に遊びましょう!


コメント一覧

返信2022年10月3日 6:49 PM

かっちゃん24/

本当に楽しい1日でした❗️ また是非是非遊びに連れて行ってください 少しでも走れる様に筋トレサボらずに頑張っておきます

    返信2022年10月3日 7:34 PM

    セニョール24/

    かっちゃん、コメントありがとうございます。焦らずに、ゆっくり治療してください。

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