• 定年男子のランとマネー

私は為替の専門家ではないのですが、最近の円安と、円安を取り巻く議論を聞いていて、

資産運用に関連して、多少感じることがあります。

最近の円安の直接の原因は、大規模な金融緩和と、コロナ禍対策の財政支出で、家計や企業に大量の円が流入し、それに伴う低金利(マイナス金利?)を活用して、国内の不動産や

海外株式に資金が向かって、大量の円売り・ドル買いが起こったことにあります。

この低利な円資金は、米国を中心に世界的な株高を演出する原動力になりました。

この動きは、高インフレに苦しみながらも再選を目指すバイデン政権には都合がよく、

おそらく日本の低金利政策による資金供給が、少なくとも今年の秋の大統領選挙まで

継続することを期待しているのではないでしょうか?

別の言葉で言えば、米国の株高は、円安と、それに伴う物価高で苦しむ日本国民の犠牲の上に成り立っているとも言えます。

一方で、円安ですべてのものが安価になった日本に対して、相対的に安価となった良質な

労働力と安定したインフラや治安を求めて、海外からのマネーの流入が進んでいます。

特に、「共同富裕」を掲げる習近平政権の締め付けから逃れるために、中国の富裕層が

日本の不動産を購入して、本拠地を移しているようです。

子供のころに読んだ漫画で(多分、本宮ひろ志)、こんな話があります。

日本の改革を目指した若者2人の内、一人は地道に理想を貫こうとし、もう一人は政権の中での改革を目指し政界入りした。

後者は成功し、最終的に大きな権力を握った後で独裁政治を行うことを目指し、自分の権力を守る為に、日本の国土と国富を外国に売り渡す政策を推し進めることになった。

しかも、自分の政策に反対するかつての盟友を追い詰めて殺そうとしたので、逆に、盟友は恭順のふりをして懐に飛びこみ、独裁政治家を暗殺するというストーリーです。

そのあと、日本に大災害が起こって、国土は荒廃して、日本に天罰が下されて漫画は終わりました。

本宮ひろ志の作品の中では、「サラリーマン金太郎」などと比べて、構成が雑な印象で、

ラストも盛り上がらずでしたが、何故か印象に残っています。

この漫画を思い出したのは、最近10年に及ぶ大規模な金融緩和と、それに伴う日銀の

500兆円を超える国債購入やETF(株式)購入による株式市場の下支え、そして市場メカニズムを無視したYCC(イールドカーブコントロール)等は、もしかすると漫画にでてきた「日本の国富を外国に売り渡す」政策になるのかもしれないと感じたからです。

そして海外からの不動産購入は、まさに日本の国土を安く外国に売っていることになるでしょうね。

私は、世間に流布される陰謀論には、必ずしも賛成しないのですが、米国で米国人と不良債権回収交渉をやった経験と、多少国際政治の学習をしたことから、日本の中枢部にいる

人たちが、長期にわたる国際政治上の戦略や駆け引きで、したたかな海外の人たちの論理構成に劣後して、結果的に今のような状態に追い込まれたという事態は、十分にあり得ると思います。

おそらく、アジアの疑似白人である日本人が、本来の白人社会の論理に基づいた仕組みに組み込まれていく中で、白人社会の論理の本質に迫ることなく敗退したという印象です。

私の拙い分析はここまでにして、翻って、では我々一般人は、何をどうすればよいのでしょう?

今まで述べた推論が正しければ、過去のように政府が国民を救ってくれることは望み薄です。

政府の言うことを聞いていても、国民は自分の生活を守るために自衛しろと言っているように聞こえます。

政府に言われなくても、国民は自衛するしかないのですが、どうやって自衛するかは、各人が真剣に考えねばなりません。

「世界は平均に回帰する」というのは、マーケットの一つの論理ですが、例えば、高物価の米国と、低物価の日本の間のモノの流れに大きな障害が無ければ、やがて同じモノの価格は

一定値に収斂するはずです。

つまり、日本は今後、今まで以上のインフレになるということです。

この事態が起これば、現金は目減りするので、銀行預金は速やかに他のものに変える必要があります。

必要な消費財や耐久財を購入する、家を買うなどが考えられますが、資産運用では資金を

株式に振り向けることが重要になります。

資産の部の現金が目減りするならば、負債の部の現金も目減りするので、借り入れは若い人向けの一つの資産防衛策です。

収入が限定的な高齢者は、インフレで金利が上がるので、過度な借り入れは避けた方が良いです。それに現実には、金融機関は高齢者にはあまり貸してくれません 苦笑

私が思いつく自衛策は、残念ながらこの程度ですが、これからは自分に合ったやり方で、

自分の資産および自分の生活を自衛することが必須になる時代ですね。


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