今年の2月末にハワイ旅行に行ったときに、オアフ島のフードコートで昼食にガーリックシュリンプをたべました。

ハワイの物価は驚くほど高くて、かつアメリカの食事は量が多いことを知っていたので
注文は1人前のガーリックシュリンプとミドルサイズのペプシコーラ1つにしました。
提示された値段が、店に表示された値段よりも、ドルに換算してもかなり高かったので
疑問に思って「何故?」とレジの店員に質問しました。
すると店員が何故か慌てだして、「この値段は取り消しにする。新しい値段を選んでくれ」というのです。
あらためてレジスターに表示された画面には、チップの金額が選べるようになっていました。
最低は15%で、そこから5%刻みで上がっていきます。
最後に「カスタマイズ」という選択もありましたが、後ろに人が並んでいたし、何となく
自分がクレーマーみたいな感じにとられても嫌だなと思って、15%を選んで支払いました。
結局昼食代は4500円くらいになったのですが、席に戻って妻とガーリックシュリンプを食べながら話していると、妻は「きっと、日本人観光客だから黙って払うと思って、初めから高いチップを設定して提示したと思う」という意見でした。
ハワイは観光客価格なので、ある意味バカ高いのでしょうけれど、ファストフードを
食べるのに1人当たり4500円(約30ドル)も払うでは、アメリカ人もたいへんだろうなあと思いました。
今日の日経新聞の記事よると、私の感じたように、アメリカ人に生活に対して物価高は
大きな影響を与えているようです。
米インフレ3年ぶり高水準、利下げ予想ほぼ消滅 家計は貯蓄取り崩し – 日本経済新聞
(2026/5/13閲覧)
先日YouTubeを見ていると、あるエコノミストが最近アメリカに行って食事をしたら
いつもは食べきれずに残すのに今回は完食したので、自分はデブになったのかなと思ったけど、冷静に考えると、一人前の食事量が減っていることに気づいたと言っていました。
日本の消費者は値上げに超敏感なので、メーカーは値段を据え置きにして内容量を減らして実施的な値上げ販売することが多いのですが、アメリカではこれまでメーカーが消費者に価格転嫁することが普通でした。
そのエコノミスト氏の推察では、価格転嫁が当然であったアメリカでも、物価高がひどすぎて
流石にこれ以上消費者に転嫁できないところまで来ているのではないかということでした。
別のジャーナリストの意見では、1980年代のレーガン政権から2010年くらいまでは、大企業や金持ちを優遇すれば、自然に社会の下層部分も豊かになるという「トリクルダウン」の政策が支持されて進んできたが、2010年ごろから富裕層はますます富み、貧困層はますます貧しくなるという現象が顕著に進んできた。
それに伴って、政治の世界では、富裕層の意見ばかり取り上げられて、貧困層の意向は無視されていると感じる人が増えてきた。
このことの表れの一つが「ディープステート」陰謀論です。
貧困層の意向を取り上げず、陰謀によって捻じ曲げている「ディープステート」が存在するという疑念ですね。
この疑惑を拾い上げて大統領になったのがドナルド・トランプなのですが、彼が当選してからも貧困層の意向は政治に反映されず、イラン攻撃によって、かえって物価高を招いています。
このジャーナリストの見解では、共和党はレーガン以来の保守派(ネオコン)つまり富裕層保護とトランプを指示した貧困層の上と下に分裂しているそうです。
これは民主党も同じで、むしろ民主党のほうが大企業よりになっていて、これに反対する人々はルーズベルト大統領のニューディール政策以来の社会主義による民衆の救済を掲げ、
民主党を上下に分断しています。
つまり、貧富の格差によって、共和党は上部共和党と下部共和党に分かれ、民主党も上部民主党と
下部民主党に分烈してしまい、現在のアメリカには政党が4つあると考えたほうが良いという意見です。
ここまで分断してしまうと、国家として統一的な政策を継続するのは難しいでしょう。
もしかすると、これからのアメリカはさらに分断が加速して国力を低下させるか、コペルニクス的な大回転をして新しい国家に生まれ変わるかという極端な選択を迫られていくような気がします。
トランプ大統領の発言や行動は十分に極端ですし、イスラエルのネタニヤフ首相、ロシアの
プーチン大統領、中国の習近平国家主席、北朝鮮の金正恩総書記も、私から見れば十分に極端です。
心配事としては、日本の政治も外国の極端さに引っ張られて、特に原油不足に起因する各種原料不測の懸念から、徐々に進む方向が極端になりそうな気配がすることです。
願わくば、次世代、次々世代のことを考えた政治を行ってほしいですね。