6月は株主総会のシーズンである。
昨年までは、平日に開かれる総会に参加することはできなかったが、5月に仕事の契約が
終了したので、保有している株式の総会をオンラインで視聴してみた。
現役時代に株主総会の裏側をサポートする仕事をしていたことがあり、総務部を中心とした会社一丸となっての、多大な労力をかけた総会準備の一端を垣間見たことはあるのだが、
今回は小さな株主として気楽に総会を覗いてみた。
オンラインで参加した会社はNTTだ。
ご存知の巨大企業で、しかも株式分割後に株価が低迷している。
主な原因はNTTドコモの不振とされている。
株式の保有期間は長くないが、ドコモの携帯は20年以上使っているので、ドコモの事業を含めてどのような説明をするのかに興味があって参加してみた。
総会の説明は、想像通り総花的で、話を聞いていても、この会社がこれから成長しそうだなあとは、残念ながら感じられなかった。
若い感性が必要と思われる情報通信の世界で、社長以下の出てくる顔が、男女ともに皺にまみれた顔が多くて、大丈夫かなと思ってしまう。
元々は「電電公社」で、主に固定電話ビジネスという既得権益に守られた事業が祖業なのだから仕方ないのかもしれないけど、時代遅れ感がしましたね 苦笑。
もっとも、総務省を始めとした官界や政界との結びつきが強い会社なので、古参の人材も
必要とは思うけれど、最近まで世界のフィンテック企業の大阪進出をサポートすることを
仕事にしていた自分としては、海外や日本のディープテック企業の人たちとは、感性が合わないような気がする。
つまり、若手から上がってきた斬新なアイデアを、散々ひねくり回してボツにしてしまう
集団というイメージを持ってしまった。
(間違っているかもしれないし、間違っていて欲しいけど)
株主の一般質問は沢山あった。
一番は「株価の低迷」について。
この質問への答えも、最初の説明を繰り返し、事業の成長を頑張りますので、株主様のご理解をお願いしますという紋切り型だった。
株主総会の黒子は会社の総務部門で、今回の総会でも株主からの質問への総務部門責任者の回答が一番多かった。
総務部にとって総会は年に一度の大仕事であるけれど、総務部長にとっては数少ない陽の当たる晴れ舞台でもあるので、緊張しながらも晴れやかに答える総務責任者の表情が読み取れた。
毛色の変わった質問では、NTTがサポートしているラグビーのリーグワンが、外国人選手の日本人扱いを変更する規則改定につき、20歳のラガーマンがNTTの力で規約改正(彼にとっては規約改悪)を阻止してほしいという要望があった。
これには会長が回答していたので、体格から見てラグビーは会長さんの肝いりのような気がした。
これがやらせの質問だったかどうかは全く分からないが、若者の質問に対して、会長さんは当然ながら十分余裕をもって、当たり障りのない回答をしていた。
画面で見ている私には、多少慇懃無礼に感じられたが、これはあくまで私の印象。
現役時代には、個別株は殆ど保有していなかったので、総会の裏を想像しながらの今回の視聴は結構楽しめた。
6月はほかにもいくつか株主総会に参加できそうなので、時間があれば引き続き視聴して
各社の役員さんたちの顔色を、画面を挟んで伺いながら、いくらかでも楽しめたら、それも
株式の配当の一部かもしれない 笑